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「ニマづくり」に挑戦してきました

*管理人サトヤンからの投稿です。

 先日、「ニマづくり」に挑戦してきました。以下にそのようすを報告します。

 これは、県森林文化アカデミーの生涯学習講座のステップ3「つながる森サロン」活動の一つとして開かれたもので、2月の定例会で「訳あって伐った太い木があるけど、なにか利用法はないもんかね」とつぶやいた一人に、「それならニマってどう?」と応じたメンバーがあり、それからとんとん拍子に話が進み、1月後にはさっそく実現したものです。

 『ニマ』とはアイヌ語で「くり鉢」を意味し、アイヌ民族がニマを作る技法を指して「ニマ工法」と呼ばれているようです(私は初めて聞いたのですが)。

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▲(左)指導者的立場のメンバーが先行して試作した作品(材 ヤマザクラ)
▲(右)本日の作品のひとつで荒々しさが魅力の大物。(材 コナラ)

 しかし、メンバーのなかに経験者がいるわけでもなく、皆の汗や知恵や技術を出し合って手探りでの挑戦となりました。

 また、集まった材もまちまちで、クスノキ、ヤマザクラ、ヨメイヨシノ、コナラ、カシノキ(アラカシ)などから参加者が好きな材料を選び、自由なデザインで彫りすすめ、ほぼ6時間かけて1日目を終了しました。

 なかには完成までたどり着いた人もいましたが、大半は荒彫りまでで、完成は次回に持ち越しとなりました。

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▲最初の木取りと縦挽きにはチェンソーを使用。

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▲長さ60cm以上の大作に挑むメンバーも(彼は大工さんで本職です)

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▲平らな面の削りには「うま」が威力を発揮。

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▲できるだけ機械を使わず、手作業で彫り進む。(材 クスノキ)

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▲アカデミーの設備や道具を借用しての制作風景。

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▲材料、形、大きさとも個性的な作品群

 今回の参加者はみな、木が好きな人たちが集まっているので当然といえば当然ですが、あまり手にすることのない丸ノミをひたすら動かし続けたあと、「一日没頭できて楽しかった」、「木の匂いに包まれて作業ができてうれしかった」など、声をそろえてその楽しさを語っていました。

 私自身は、材料の多くを提供した立場から、娘を嫁に出す親(その経験はありませんが)のような気持ちで、自分の山から伐り出した材がこんな形で長く使われることになりそうだという、そちらの方に軽い感動を覚えたものでした。
 
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▲1日目の制作を終えて満足げなメンバーたち(あと4人が早退、撮影者が1人で合わせて14人の参加がありました)



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伊深小の夏休み学童に森林ゆうじんメンバーが”木工クラフト”で協力

 去る8月3日・17日の両日、伊深小の夏休み学童保育に村田会長ほか数人の森林ゆうじんメンバーが協力して木工教室を実施しました。
 これは、3年目を迎える同小夏休み学童保育のメニューの一つとして初めて取り入れられたもので、村田会長の指導のもと、3日は松ぼっくりなどを使った「クマづくり」、17日は同小校庭の木の葉や草花を使った「絵かき」に挑戦しました。
 
 「クマづくり」では、松ぼっくり、ヤシャブシの実、ツバキの種の皮など予め1人分ずつ用意された材料を、グルーガンで接着しながら仕上げましたが、ほとんどの子は初めて使う道具とあって手加減がわからず、なかなか思うようにくっつかないようでした。それでも後半には要領がつかめ、全員1時間ほどでそれぞれ個性的なクマさんが仕上がり、かわいい表情に皆満足げでした。
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▲同じ材料を使っても、それぞれ個性的な表情に仕上がった「クマさん」たち

 「葉っぱで絵かき」では、校庭の葉っぱ集めから行い、これだけでも十分な自然観察になるところでしたが、10種類ほどの葉っぱを集めたところで、村田さんが予め用意された「押し葉」なども組み合わせて絵かきを開始。こちらは見本がないため、なかなかペースが上がりませんでしたが、そのうち思い思いの絵が形をあらわし、なかには太めの枝を使って大作に挑戦する子や色の組み合わせに気を使いながら葉っぱを選ぶ子がいるなど、普段の絵かきとは違う感触を味わいながら仕上げていました。
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●力作とともに
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 終了後の感想では、「はじめはとまどったが楽しかった」と発言する子が多く、今回の体験は「木」を通して自然に親しむ機会となったようです。

 世話役のS先生は「来年もぜひやりたいのでよろしく」と早くも期待を寄せられていました。

初めてのスプーンづくり体験記

*管理人サトヤンからの投稿です。

 先日、初めて、「木のスプーンづくり」に挑戦してきました。以下はその体験記です。

 これは、県森林文化アカデミーの生涯学習講座の一つとして開かれたもので、木取りから成型、仕上げ、塗装までを2日間で完成させるコースです。
 講座には定員の3倍近くの応募があったそうですが、なかには遠方の広島、横浜などからの参加者もあり、人気ぶりがうかがわれました。

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私の作品 当初はカレー用として作り始めましたが、予期せぬ事態でティースプーンになってしまいました(材はトチ、仕上げのオイルはクルミ油:クルミの実をその場で砕いて使ったものです)

初日前半~ 「食の道具」についてのM先生の話。
  日本はお椀を持って汁を飲む食習慣~ あまりスプーンを必要としなかった。
  一方、朝鮮などは食器を持ち上げない食習慣~ スプーンを必要とした。という話が印象的でした。
初日後半~ デザイン決め、荒木取り、サジ面加工、成型加工
2日目前半~ ヤスリがけ、ペーパーがけ
2日目後半~ 水引き、ペーパー仕上げ、塗装(オイルフィニッシュ)=完成

 これら制作の過程で電動糸のこ、両刃のこぎり、丸刀、小刀、各種ヤスリ、サンドペーパー(#150~#600)などの道具や固定用クランプの使い方を基本から教わり、我流では危険な作業も比較的安全に進めることができました。
 
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製作中(60%程度)のスプーン。左右対称になっていないこと、裏を削りすぎたのがわかります。

 やってみて、スプーンづくりは比較的デザインの自由度が高いこと、曲面の加工やサジ面のくりぬきなど小物ながら木工の基本作業をひととおり体験できること、日常の生活において活用しやすいことなどから「木工」の入門には格好の素材であると感じました。

 終了後、自分で作ったスプーンを使ってデザートの試食会が行われましたが、予想以上のできばえに感激する参加者の姿もありました。

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他の参加者の作品 上:ダイナミックな曲線美と木目が印象的。横浜から参加された保育士さんの作品。(材はホウ)
         下:小学生の娘さんのデザート用に作られた岐阜市の保育士さんの作品。(〃)


 講義の中で、M先生が紹介された印象深いことばがあります。
 それは佐藤初女さんという方のことばで、
 「いただきます」の前には『あなたの命を』というのが省略されているんだ‥‥と。

 われわれは「食」に限らず、「衣」「住」など生活のあらゆる分野で他の生物を犠牲にしながら生きている。それは仕方のないこととして、しかし、そうである以上、いただく命に精一杯の感謝をささげながら、大切にいただくのがわれわれの使命ではないか。
 --そんな趣旨だと私は受け止めました。

 「木づかい」においてもそれは同様で、何十年、何百年と生きてきた木を殺して使う以上、少しでもムダなく使い切る心構えを持ちたいものだと思ったものでした。
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